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Office永続版 vs Microsoft 365、どっちを買うべき

 結論


◆Microsoft 365のほうがよい
・タブレット端末を使用
・3台以上で使用
・永続版のサポート終了期限が2年以内

◆永続版のほうがよい
・2台以下で使用
・タブレット端末では使用しない

◆フリーソフトでよい
・個人使用、機能にこだわりがない

※この記事の内容は、すべて個人的な意見です。参考程度に留めてください。



はじめに 

Office永続版と呼ばれるOffice 2024の一般ユーザー向けが販売された。

   https://www.microsoft.com/ja-jp/office/homeuse/office-2024

AmazonではWord+Excel+Power Point+One NoteのOffice Homeオンラインコード版が31,343円、パッケージ版が34,477円だ(2024/10/3現在)。

   https://www.amazon.co.jp/Microsoft-Office-%E3%82%AA%E3%83%B3%E3%83%A9%E3%82%A4%E3%83%B3%E3%82%B3%E3%83%BC%E3%83%89%E7%89%88-Windows11%E3%80%8110-mac%E5%AF%BE%E5%BF%9C/dp/B0DFNMVW28?ref_=ast_sto_dp

一応、Home and Businessも販売されているが、上記+Outlookで1万円弱も値段が変わるため、Outlookヘビーユーザー以外おすすめしない。

Office永続版の特徴は、以下の通りだ。

・1ユーザー/2台のPCで使用可能

   1つのMicrosoftアカウントで2台のPCにインストールして使用可能
   ※10.1インチ以上の画面のタブレット端末ではインストール不可

・機能のアップデートは行われない

   ただし、サポート期限内であれば、セキュリティ等のアップデートは実施される 

・後述のサブスク版より安く済むことが多い


さて、Microsoftからは既にサブスク版Office+αの"Micorosft 365"が出ている。永続版との主な違いは以下の通りだ。

・短期間ごとの契約(1か月/1年)

   一般個人向けは年間14,900円、月契約で1,490円
   ファミリー契約(6ユーザーまで)は年額21,000円

・タブレット端末で使用可能

   10.1インチ以上のタブレット端末では、モバイル版Office、永続版Officeは使用不可

・5台まで使用可能

・機能が多い

   Home and Businessの内容+いくつかのツール、クラウド容量が追加
     …その他の機能についてはこちら(公式)




永続版Officeのサポート期限

永続版なら1度購入すれば、半永久的に使用できるのでは?――そう思っていた時期が私にもありました。

実際の使用期限は、Office2024のサポート期限までである。


サポート期限とは

サービス運用期限。
脆弱性の発見、修正パッチの開発・更新が実施される。
期限が切れると行われない。

期限が切れたときに起こり得ること

サイバー攻撃
  Microsoftが対策を放置しても、犯罪者は脆弱性を見つけようとする。
  脆弱性が見つかっても公開されない可能性が高い(見つけるのは犯罪者側なので)。
  我々の把握できないところでこっそり共有される。被害に遭っていることにも気づかないかもしれない。

【対策】 

  外部と接続を完全に遮断した状態で使用する

   インターネット禁止。インターネットなしの他機器とのネットワーク接続も禁止。
   USBメモリなどを媒介したデータのやり取りも禁止。


Office2024のサポート期限

まだ公開はされていないが、2029年と予想される(2024年10月現在)。
  …過去のOfficeのサポート期限を鑑みると販売から5年であることが多い





Office永続版とM365、どっちを買えばいいのか

・常に最新機能を使用したい→M365

・Officeを使用したい端末が3台以上ある→M365
  2台以下→Office2024

・Officeを使用したいタブレット端末(10.1インチ以上)がある→M365
   ※一般的な編集だけでよく、オンライン環境でのみ使用する場合、web版Office(無料)を使用する選択肢もある

・値段を安く済ませたい→Office2024
  サポート期限を加味すると、3年以上使用する場合は永続版のほうが安い
  ※通販でOffice2019、2021が販売されているが、特段理由がない限り過去バージョンの購入はおすすめしない。
    2025年ないし26年で期限終了するため、結局買い替えることを考えると割高になる
   

・完全個人使用(他の人とファイルを共有することがない)で機能に拘りがない→以下の選択肢もあり

    ・Web版Office(使用条件:Microsoftアカウント保有、オンライン環境)

    ・Googleのドキュメント/スプレッドシートなどを使用(Googleアカウント保有、オンライン環境)

    ・LibreOffice

      無料のフリーソフト。上記2つと違いオフライン可。
       ※Microsoft Officeでデータを共有しようとすると、表示が崩れる場合がある

まとめる

以下の人はM365、それ以外は永続版を推奨。
 ・サブ機も含め3台以上持ち、またはタブレット端末持ち
 ・この記事を読んでいるときに、すでに永続版のサポート期限が2年以内に迫っている

また、使用頻度や環境次第では、無料のサービスやソフトの使用も候補に入る。




おまけ:PC購入時に付属するOfficeとの違い

機能と使用条件が異なる。ライセンスの違いに起因する(OEM版と呼ばれる)。

・常に最新版を使用可能(確か)
・購入したPCでのみ使用可能
  使用中のPCが故障したら終わり。新規PCで使いまわし不可。
   一応プロダクトキーがあれば使用可能だが、いきなり使用できなくなったり、さらに恐ろしいことが起きても文句は言えない